2007年3月31日土曜日

Traditionelles österreichisches Handwerk - Buchstützen

Kennen Sie das? Sie haben nur eine Hand frei, wollen schnell ein Buch aus dem Regal ziehen, die ganze Bücherreihe beginnt zu rutschen, die Buecher kippen wie Dominosteine, schieben dabei die Vase vom Regal. Hunderte von schmalen Ordnern und losen Blättern, die trotz aller Mühe durchgebogen schlaff im Buecherregal hängen. Verzogene Buchrücken.
Es reicht, die Buecher sollen schön in einer Reihe stehen(bleiben). Es müssen Buchstützen her!
Ich google "Buchstützen". Mehr als 200 000 hits. Na also! Aber - möchte ich wirklich meine kostbaren Bücher zwischen Totenköpfe, Drachen, Mickeymäuse oder Matrosenfiguren klemmen? Dann doch lieber die mausgraue Allzweckbuchstütze aus Metall, die in unzähligen Büros zur deprimierenden Atmosphäre beiträgt? Nach 199 999 Klicks durch die websites finde ich sie. Die idealen Buchstützen: funktionell und dekorativ. In Wien. Bei der Firma Carl Auböck.
Seit mehr als 100 Jahren produziert diese Wiener Werkstätte Gebrauchsgegenstände für den Haushalt, mit gutem Design und perfekter handwerklicher Arbeit: Kerzenleuchter, Vasen, Korkenzieher (Flaschenöffner), Eierbecher, Nussknacker, Briefbeschwerer und eben auch Buchstützen.

Angefangen hat die Firma im 19. Jahrhundert allerdings mit der Herstellung von sogenannten Wiener Bronzen. Das sind Kleinplastiken (wie der Name sagt, aus Bronze), die vor allem zwischen 1880 und dem Ersten Weltkrieg als Ziergegenstände sehr beliebt waren. Es gab in Wien damals mehr als 80 Betriebe, die solche Bronzen herstellten! Die Motive sind äußerst vielfältig, es soll an die 10 000 Modelle geben. Besonders beliebt sind Tiere, die wie Menschen gekleidet sind und menschliche Tätigkeiten ausüben, zum Beispiel eine Katze als Lehrer oder ein Schweineorchester. Sehr lustig.
(Leider kann ich Ihnen kein Bild zeigen, das ich nicht aus dem Netz geklaut hätte, also müssen Sie selbst im Internet ein paar Bilder dazu suchen!)
Viele dieser Bronzen wurden im Krieg eingeschmolzen und sind für immer verloren. Doch Wiener Bronzen werden noch bzw. wieder produziert. Da sie handwerklich hergestellt und auch mit der Hand bemalt werden, sind sie allerdings teuer.

Doch zurück zu den Buchstützen. Mein Mann findet, dass ER keine Buchstützen braucht, also bestelle ich ein Paar für mich. Nach ein paar freundlichen e-mails kommen einige Wochen später meine wirklich schönen Buchstützen. Meine? Funktionell und dekorativ, findet mein Mann. Und seither stützen sie SEINE Bücher.
                      
ISA

2007年3月25日日曜日

クラウスの独り言 3

 もうだいぶ暖かくなって、午後の散歩のときはいつも着ているボクの暖かい毛皮も必要なくなってきました。とは言っても簡単に脱げないですけど。
 さて、ワインの話ですが、ドイツワインがフランスやイタリア、スペインなどの他のワインの産地と比べて上質でデリケートなものが多いと先日連れが言っていたのはすでにお話しました。この前、ボクを連れて散歩しながら話すのは、ドイツワインは摘み取りの時期と熟度で格付けがされているということでした。何だかその格付けによって、いろいろとあるというのです。その等級とは・・・
 Ⅰ.Tafelwein(ターフェルヴァイン) 一般のテーブルワイン
    これはさらに3段階に分かれますが、低品質で、生産される量は全体の5%あ    
   まりでしかないそうです。
 Ⅱ.Qualitätswein (クヴァリテーツヴァイン) 上質ワイン
    このうちの一つはQualitätswein bestimmter Anbaugebiete (特定栽培地の    
   上質ワイン)といわれ、ドイツで指定されている13の生産地域のワインで、一般
   にQualitätswein b.A. とかQ.b.A.(クー・ベー・アー)として、ワインのラベルに
   表示されています。この表示があるのは上質ワインですから、安心して、美味しく
   飲むことができるのだそうです。
  もう一つはQualitätswein mit Prädikat (クヴァリテーツヴァイン ミット プ
   レディカート)というドイツに独特の、いわゆる「肩書き」のついた上級品質ワイ
   ンです。これには5段階の肩書きがあり、これを知っていると本当にドイツワイン
   を楽しむことができ、ラベルを見るのが楽しみになるといいます。

 この「肩書き」の話は、またボクの連れと散歩したときに聞いてみなさんにお知らせします。楽しみにしていてください。クラウスの独り言でした。


(ボクがクラウスです)

(ライン川河畔の斜面に広がるブドウ畑)


(伝説のローレライの岩)

2007年3月19日月曜日

カメレ~!

 去る2月18日(日)、デュースブルク=エッセン大学(Universität Duisburg-Essen)の先生に誘われて、ケルン(Köln)近郊にあるブリュール(Brühl)という小さな町のカルネヴァル(Karneval)に出かけてきました。
 カルネヴァルというのは、英語のカーニヴァル(carnival>注1)に対応するドイツ語で、もちろん謝肉祭のことを表します。しかしこの謝肉祭、ドイツでは必ずしも全国的な現象というわけではありません。伝統的にその中心地は二つ。ひとつは、ケルン(Köln)、デュッセルドルフ(Düsseldorf)、マインツ(Mainz)に代表されるラインラント(Rheinland>注2)、もうひとつはミュンヒェン(München)などに代表されるドイツ南部。どちらもカトリック色の濃い地域です。祭りの呼び方も両者では異なり、ラインラントではカルネヴァル、ドイツ南部ではファッシング(Fasching)、ファストナハト(Fastnacht)という言い方をします。いずれにせよこのお祭り、ファステンツァイト(Fastenzeit=四旬節>注3)に入る前の1週間ほどの期間、だれもがさまざまな仮装をし、羽目を外して大騒ぎをすることになっています。中心日であるローゼンモンターク(Rosenmontag=バラの月曜日>注4)には、騒々しい音楽を奏でたパレードも繰り出します。
 さてブリュールのカルネヴァル、ケルン文化圏にあるこの小さな町では、ローゼンモンターク前日の日曜にパレードが行われるのですが(おそらく月曜には、人々がケルンに出かけてしまうので)、ケルンやデュッセルドルフといった大都市で開かれるお祭りと違い、こじんまりとしていて、その分とても親密で温かい雰囲気にあふれています。「ヘーラウ!(Helau!)」「アラーフ!(Alaaf!)」といったカルネヴァル特有のかけ声があちこちで聞こえる中、目玉のパレードでは、(参加企業や団体により)それぞれに工夫を凝らした飾り付けが施された自動車や馬車の行進が延々と続き、お菓子や日用品をばらまいていきます。やはり思い思いの仮装をし、買い物用布袋を片手に沿道で待ちかまえている人々がさかんに手を振りながら「カメレ〜!(Kamelle!)」と叫ぶので、とにかくまねをしてみました。隣のおじさんに意味を尋ねたところ、語源的にはどうやらカラメル(Karamell)と同じらしく、要するに「甘いもの=お菓子をおくれ〜!」ということのようです。ただし、このおじさんかなり酔っぱらっていたので、真偽の程は定かでありません。おじさんが酔っぱらっていたのは、ケルン特産のビール、ケルシュ(Kölsch>注5)のせい。もちろんぼくもご相伴にあずかりました。ついでながら、この場面で、デュッセルドルフ特産のビール、アルト・ビーア(Altbier>注6)を飲んでいたりするのは、ほとんどけんかを売っているようなものです。ケルンとデュッセルドルフはつねにライヴァル関係にあるからです。
 そのうち自然に歌がわき上がり、互いに腕を組み音楽に合わせて身体を左右に揺り動かすシュンケルン(schunkeln)が始まります。ぼくも見知らぬお隣さんとシュンケルンし、口まねして歌っているうちに、いつの間にか歌詞を覚え、気がついたら陽気な仲間の輪にしっかりとけ込んでいました。
 何度か授業で、ドイツに関して持っているイメージについてのアンケートをとったことがありますが、一番目立った答えは、たいてい「堅い」という形容詞でした。もちろんそのイメージが的を射ていると思うこともありますが、こうしてカルネヴァルに加わって一緒にシュンケルンしてみると、「陽気で明るいドイツ人」というまた別の一面を、肌で感じることができるような気がします。
 結局その日は、パレードの後、誘って下さった先生のお友だちの方々(地元の演劇・音楽関係者)と居酒屋へ繰り出し、帰宅したのは夜中過ぎ。ケルシュの飲み過ぎで翌日は、やや二日酔い気味でした。カルネヴァル参加者のことを「ナレン」(Narren=愚か者たち)と言いますが、まったくナレンことをするものではありません。でも、本当に楽しく印象的な一日でした。                         (At・Y)

注1 Karnevalにせよ、Carnivalにせよ、もともとはラテン語のcarne vale!「肉よ、さらば!」に由来する言葉です。
注2 ライン川中・下流地域
注3 灰の水曜日から復活祭前日までの、日曜を除く
40日の断食期間。もちろん今日では、断食する人はほとんどいません。(Fastenが「断食」です。ご存じのように、英語のbreakfastは「断食を終わりにする」というところから来ています。)
注4 一説には、Rasenmontag「狂騒の月曜日」がなまったものと言われています。
注5 ケルン周辺で飲まれる、淡い黄金色でアルコール分が少なめのビール。おいしい。
注6 とりわけデュッセルドルフ近辺で飲まれる黒ビール。これもおいしい。


パレートを待ちわびる子どもたち


カメレ〜!


カエルに扮した女の子

2007年3月18日日曜日

Keine Gute Frau

Wir tanzten bis zum Ende zum Herzschlag der besten Musik ... (Fehlfarben)
Hören. Wiederhören. Deutschsprachiger Rock und Pop.
Heute: Sender Freie Rakete. Keine gute Frau. (2005)

Song: "Keine Gute Frau"
Interpret: Sender Freie Rakete
Text: Emma Berit Ott
Musik: Emma Berit Ott, Stefan Machalitzky
http://www.senderfreierakete.com
© 2005 Silverspoon Records
(Der folgende Songtext wird mit freundlicher Genehmigung von Herrn Stefan Machalitzky hier veröffentlicht.)

Ich bin keine gute Frau im herkömmlichen Sinne,
doch ich versuch', eine zu sein.
Meine voll emanzipierte Mutter denkt, ich spinne,
weil sie merkt, ich will anders als sie sein.
Von Politik versteh' ich nichts, ist mir auch scheissegal,
Ich back lieber Kuchen und mein Mann baut ein Regal.
Ich mach Preisvergleich im Supermarkt und kauf dann ganz viel ein.
Ich weiss nicht, was ich kochen soll, meinem Mann fällt schon was ein.
Ich bin keine gute Frau im herkömmlichen Sinne, doch ich versuch, eine zu sein.
Meine voll emanzipierte Mutter denkt, ich spinne,
weil sie merkt, ich will anders als sie sein.
Ich schmier' mir ganz viel Schminke in mein geschocktes Gesicht,
Bei all den bunten Farben sieht man das darunter nicht.
Rasier' mich im Intimbereich, egal wie es nachher juckt,
Wie 12 soll ich da aussehen, wenn mein Mann mal nach mir guckt.
Manchmal hab ich Migräne und mein Kopf tut so doll weh,
Die Hormone sind dann schuld daran, weshalb ich mich nicht versteh'.
Ich bin keine gute Frau im herkömmlichen Sinne, doch ich versuch, eine zu sein.
Meine voll emanzipierte Mutter denkt, ich spinne,
weil sie merkt, ich will anders als sie sein.
Ich schau euch gern beim Leben zu, ich find euch alle nett,
Ich back euch einen Kuchen und wir werden alle fett.
Ich schau euch gern beim Leben zu, ich find euch alle nett,
Doch mein Kopfweh ist heut viel zu doll, ich glaub ich muss ins Bett.


(wöööääähhhhh)

Das Geräusch, das die Sängerin am Ende macht, kann ich nicht wiedergeben, das müssen Sie selbst anhören. Am besten, Sie sehen sich das Video „making of Keine gute Frau“ auf der homepage von Sender Freie Rakete an. Hilft auch dabei, die Mehrdeutigkeit und Ironie des Texts besser zu verstehen. Vorsicht: Die Sängerin betont manche Wörter etwas ungewohnt, zum Beispiel auf der Vorsilbe, um sie der Melodie und dem Rhythmus anzupassen.
Interessant finde ich, ob emanzipiert oder nicht, dass sich Frauen immer die Frage nach ihrer Rolle stellen (müssen). Gibt es einen Liedtext wie
„Ich bin kein guter Mann im herkömmlichen Sinne, doch ich versuch`, einer zu sein.
Mein (ja, was???) Vater denkt, ich spinne, weil er merkt, ich will anders als er sein.“?

Die CD „Keine gute Frau“, die erste von Sender Freie Rakete, besteht nur aus 6 Liedern. Alle Liedtexte sind interessant und relativ leicht zu verstehen. Unbedingt anhören!
Bis zum nächsten Mal!

ISA

2007年3月15日木曜日

矢羽々 崇 著「歓喜に寄せて」の物語 が出版されました

 矢羽々 崇 先生 著「歓喜に寄せて」の物語 シラーとベートーヴェンの『第九』が、現代書館から出版されました。

■「歓喜に寄せて」の物語 シラーとベートーヴェンの『第九』
■著者: 矢羽々崇
■出版社: 現代書館
■サイズ: 単行本
■ページ数: 387p
■発行年月: 2007年03月
■JAN/ISBNコード:4768469442

【内容情報】
 時代はなぜこの曲を求め続けるのか。また、なぜその評価がはっきりと二分されるのか。ひとり歩きをはじめた詩と曲の運命を明らかにし、芸術作品によってわたしたちは何を想起し、何を忘れてきたのかを問う。

【目次】
第1章 シラー「歓喜に寄せて」(シラーとその時代/「歓喜に寄せて」を読む ほか)/第2章 ベートーヴェン『第九』(『第九』成立まで/ベートーヴェンの『第九』成立—歌曲から交響曲へ ほか)/第3章 シラーとベートーヴェンの受容の歴史(「宗教」としてのシラー、ベートーヴェン/戦争の世紀に— 「戦士」シラー、ベートーヴェン ほか)/第4章 「歓喜に寄せて」の今(ベートーヴェンと『第九』の今/日本の『第九』 ほか)

【著者情報】
矢羽々崇(ヤハバ タカシ)
1962年、盛岡市生まれ。1987年、上智大学文学部ドイツ文学科卒業。1989年、ミュンヘンLMU大学哲学部にてMagister Artium取得(主専攻:近現代ドイツ文学、副専攻:哲学、日本学)。1994年、上智大学大学院文学研究科ドイツ文学専攻にて博士(文学)取得。1994年、獨協大学外国語学部ドイツ語学科専任講師。2000年、同助教授

興味のある方は書店、またはamazon楽天市場ライブドアブックスにて購入することが出来ます。

2007年3月14日水曜日

仕事と子育ての両立めざすドイツの取り組み

 日本と同様、ドイツでも少子化が大きな社会問題となっています。その背景の一つに、子どもをもつ女性にとって働きやすい環境が整っていないという問題があります。最近(2007年2月)、ドイツ家族担当大臣が、保育施設を今の3倍に拡充するという計画を提案しました。しかしこの提案には、支持する声が多い一方で批判的な声もあがっています。こうした議論からドイツ社会の一つの特徴が見えてくるようです。

 今回の提案は、3歳未満を対象とする育児施設の受入数を現在の25万人から75万人へ3倍化することを主な内容としています。提案を行ったのは、家族・高齢者・女性・青年担当省の大臣ウルズラ・フォン・デア・ライエン女史(Ursula von der Leyen)です。この女性大臣は、博士号を持ち7人の子どもを育てながら政治家としてのキャリアを積んできた人で、以前はニーダーザクセン州という地方政府の社会問題大臣を務めていました。こうした経歴が注目され、2006年秋にメルケル内閣発足時に、家族・高齢者・女性・青年担当省の大臣に抜擢されました。
(同省ドイツ語HPの大臣紹介  http://www.bmfsfj.de/Kategorien/Ministerium/ministerin-persoenlich.html )

 今回の提案に対しては、歓迎の声がある一方、否定的な声も聞かれます。実は、ドイツはヨーロッパのなかでも男女の伝統的役割分業の意識が強い国の一つです。男性は外で働き、家事と育児は女性が担当するという価値観です。特に3歳未満の乳幼児は母親がつきっきりで面倒を見ることが理想とされており、3歳未満を受け入れる保育所は未整備のままです。たとえば西ドイツ地域では乳幼児数の17%の収容力しかありません(ただし東ドイツ地域は、旧東ドイツ国家のなごりから80%程度と高い)。その代わり、児童手当は充実しています。児童手当は、子ども一人当たり毎月154ユーロ(約22,000円)が18歳になるまで支給されます。国は、専業主婦として子どもを育てることにはお金を出して援助するのですが、働く女性が育児をしやすいような環境整備はほとんど行ってきませんでした。女性が働く条件は、子どもが学校に行くようになってからも続きます。例えば、学校は半日制が基本ですので、女性はお昼ご飯を準備しなければなりません。ドイツ語には、「キャリア女」 (Karriereweiber)とか、「カラスの母親」(Rabenmutter)という言葉があります。後者は、母親カラスがヒナの面倒をみないという迷信から来ているそうです。
 伝統的家族観と伝統的な男女役割分業という価値観は、キリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)という政党に強く見て取れます。興味深いことに、今回の提案を出した女性大臣はキリスト教民主同盟(CDU)所属です。そのため、野党を含む他の政党から支持の声が聞かれながら、自分の陣営から否定的声が聞かれます。「これは育児を放棄することにつながる」「3歳児未満の育児は母親が必要だ」「専業主婦として育児に携わってきた人たちが差別され不利益を被る」といった声が聞かれます。
 しかしこうした否定的な意見は多数を占めることはないでしょう。少子化に歯止めをかけることが、経済と社会の健全な発展のために必要だという認識が高まってきていますし、高い専門能力をもつ女性の力が活かされないことは社会にとっての損失だという認識も強まってきたからです。全体として、原則的問題としては育児施設拡充という方向で進んでいきそうです。ただ実際に実現するかどうかは別です。今後、財源問題が焦点になってきます。財源をどこから持ってくるか、足りない時の増税をどうするかなどが問題になるでしょう。
 日本もドイツと同様に伝統的な男女役割分業が強く、これが女性の就業を妨げ、少子化の進行と密接につながっていると見られています。ドイツの取り組みを注目していきたいと思います。

(K.O.)

2007年3月10日土曜日

Steirisches Wurzelfleisch

Ein Blick auf die Waage zeigt mir, es ist höchste Zeit, mein Gewicht zu reduzieren!
Also: leicht und gesund kochen, zum Beispiel Steirisches Wurzelfleisch. Machen Sie mit?

Falls Sie jetzt im Wörterbuch "steirisch" suchen, Adjektiv zu Steiermark, Stichwort Österreichisches Bundesland, Südosten. Vielleicht geht es mit einem Bild schneller:

Die Steiermark wird wegen der ausgedehnten Landwirtschaft als Grünes Herz und Feinkostladen Österreichs bezeichnet. Leider kann man die meisten steirischen Spezialitäten nur vor Ort genießen. Steirisches Wurzelfleisch allerdings kann man in Japan leicht nachkochen. Alle Zutaten finden Sie in jedem Supermarkt.
Also an die Arbeit!

Wir brauchen für 4 Personen:
ca. 600g Schweinefleisch (als Block) 2 Esslöffel gehackte Petersilie
2 Karotten (Möhren) 2 Lorbeerblätter
1 Stange Lauch 1 Esslöffel (Kräuter)Essig
1 Stange Sellerie Salz, Pfeffer
2 Esslöffel Kren (Meerrettich bzw. wasabi)

Karotten schälen, Karotten und Sellerie in Stifte schneiden. Lauch gut waschen, in Ringe schneiden.
In einem geräumigen Topf so viel Wasser zum Kochen bringen, dass das Schweinefleisch mit Wasser bedeckt ist. Essig und Lorbeerblätter dazugeben und bei kleiner Hitze 90 Minuten köcheln (d.h. sanft kochen oder ziehen) lassen.
Dann das vorbereitete Gemüse dazugeben und den Sud (die Suppe) leicht salzen. Wenn das Gemüse gar ist, Fleisch in Scheiben schneiden, darüber das Gemüse und den Kochsud verteilen. Mit Petersilie und geriebenem Kren bestreuen. Nach Geschmack pfeffern.
Kren (Meerrettich) findet man in Japan meist nicht frisch. Statt dessen kann man wasabi verwenden, dadurch wird das Gericht nicht nur interessanter, sondern durch die grüne Farbe sogar noch schöner.
Wenn Ihnen die Kalorien doch nicht ganz reichen, empfehle ich Ihnen dazu gekochte Erdäpfel (Kartoffeln) oder ein kräftiges Brot.
Zum Steirischen Wurzelfleisch passt ausgezeichnet ein gutes Glas Wein, zum Beispiel ein Zweigelt. Zweigelt ist allerdings ein neues Thema. Darüber ein anderes Mal. Schauen Sie wieder bei unseren blogs vorbei!

Inzwischen: Mahlzeit! Was natürlich soviel bedeutet wie Guten Appetit!


ISA

2007年3月8日木曜日

もしもゲーテがカメラを持っていたら?

 私の専門は18~19世紀のドイツ文学です。この時代の文学について語るとき、避けて通ることができないのがゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe: 1749-1832年)です。彼は作家としても偉大でしたが、政治家としても有能で、自然科学に対しても旺盛な興味を示し、また、絵心なども合わせ持つマルチ・タレントでした。
 そのゲーテの名を一躍有名にしたのが、小説『若きヴェルターの悩み』でした。法律家として自立するための研修で訪れた町ヴェッツラーでの、ゲーテ自身の体験をもとに書かれたこの小説は、たちどころに当時の若者たちの心をとらえ、またたく間にヴェルター・ブームが起こりました。ただ、内容的には、叶わぬ恋に絶望し身分制社会に失望した若者が自殺をするというもので、若者に悪影響を与える本として、例えばライプツィヒという町(ゲーテが学生時代を過ごした町ですが)では発禁処分になりました。
 ゲーテの特徴をひとことで言い表すと、「目の人」(Augenmensch)です。とくに、彼とともにドイツ文学の黄金時代を担ったシラーという作家との対比で、このように言われることが多いです。ゲーテは非常に自然に近い人で、なんでも直感的に体感できたようで、例えば、植物の原型「原植物」(Urpflanze)なども「見えた」そうです。
 さて、フランクフルト近郊の小都市ヴェッツラーは、ゲーテを抜きにしても世界的に有名です。ある特定の趣味を持っている人にとっては、まさに聖地と言えるでしょう。それが、Leica「ライカ」です。カメラの代名詞とも言えるライカを生んだエルンスト・ライツ社が、この町にあったのです。最初の試作品「ウア・ライカ」(Urleica)が誕生したのは1913年。ただし、第一次世界大戦勃発のため、実際に販売が始まったのは1925年からです。このいわゆるバルナック型ライカに、その後いろいろと改良が加えられて、1954年に究極のレンジ・ファインダーカメラ、M型ライカ(M3)が完成します(M3については、T.K.さんのブログに写真が載っています)。
 これはカメラ業界にとっては歴史的な事件でした。特に、「ライカに追いつけ・追い越せ」をスローガンに発展してきた日本のカメラ・メーカーは、M3の完成度の高さに圧倒され、レンジ・ファインダーカメラから一眼レフ中心の路線へと、軌道修正を迫られることになったわけです。
ゲーテ没後80年経って、ゲーテゆかりの地ヴェッツラーで生まれたライカ。「目の人」と言われ、色彩論なども著していたゲーテが、もしこのライカを手にしていたら!彼の世界観はどのように変わっていたか?また逆に、ライカや写真のその後の発展に、ゲーテはどんな影響を与えることができただろうか?たまにこんなことを考えて、1人でウキウキしています。

S.W.

2007年3月7日水曜日

「入門を終えたら 読める 聞ける ドイツがわかる!」が出版されました

NHK出版から、ドイツ語学科教師陣、山本淳 、アンゲリカ・ヴェルナー、トーマス・マイアー 著による、CDブック NHKラジオドイツ語講座「 入門を終えたら 読める 聞ける ドイツがわかる!」が出版されました。

■著者
山本淳 著
アンゲリカ・ヴェルナー 著
トーマス・マイアー 著
■発売年月日  2007年2月17日
■価格   2,520円 (本体2,400円)
■判型   A5判
■ページ数 192ページ CD1枚
■商品コード 0039448
■Cコード C0884(ドイツ語)
■ISBN   978-4-14-039448-9

【 内容説明 】
 旅行雑誌の編集部を舞台に、軽妙な会話で楽しくドイツ語能力をステップアップ。豊富な練習量で「聞く力」「読む力」をしっかり磨き、中級レベルの文法をひととおりマスター。ドイツの地誌にも詳しくなれる一冊。
【著者紹介】〈山本淳〉岐阜県生まれ。独協大学外国語学部ドイツ語学科助教授。専門は20世紀前半のドイツ文学・文化。〈アンゲリカ・ヴェルナー〉ドイツ出身。独協大学外国語学部ドイツ語学科助教授。専門は言語学など。

興味のある方は全国書店にて、またはNHK出版オンライン丸善ネットショップなどで購入できます。

2007年3月4日日曜日

花粉症の季節になりました

 今年は暖冬だったせいか、2月から花粉症の症状がひどくなりました。私は、学生時代からスギ花粉症がひどく、夜も眠れないくらいでしたが、ドイツに3年半留学していた間は、まったく症状が出ませんでした。でも、ドイツには花粉症がないのかといえば、そうではありません。ドイツの人口は約8200万人ですが、そのうち3000万人が何らかのアレルギーをもつとも言われ、Pollenallergie(花粉アレルギー)という言葉もよく耳にしますし、春になるとニュースでもPollenflug(花粉飛散)の情報を伝えています。ただ、ドイツにスギの木は少なく、ドイツで問題になっているのは、シラカバ花粉が中心のようです。(そのほかに、ヘーゼルナッツや芝生のところのイネ科植物なども。)花粉の種類が違うので、私の場合、ドイツでは発症しなかったのですね。田舎より都市部で花粉症患者が多いのも日本と同じで、これは大気中の汚染物質(排気ガスなど)と結びついて症状を引き起こしているためでしょう。
 この時期、日本ではマスクをする人が異常に増えますが、ドイツでは花粉症対策でのマスクは、あまり見かけなかったように思います。ましてや、花粉を防ぐサングラス(?)は…。そして、ドイツでは、携帯用ティッシュペーパー Taschentücher は、厚手の紙ナプキンをたたんだようなものが主流です。丈夫でよいのですが、皮膚のやわらかい人にはちょっとつらいかも知れません。箱入りであれば、ドラッグストアなどでKosmetiktücherという名称で、日本のティッシュペーパーに近いものが手に入りました。ドイツでは、花粉症対策、あるいはアレルギー対策用のハーブティーなども売られています。ペパーミントティー Pfefferminztee なども効くという人がいました。いずれにせよ、水分を充分にとって、代謝をよくするのがいいみたいですね。
 実は私の場合、ドイツ滞在中に花粉症の症状が出なかっただけではなくて、帰国後も5年くらいは春になってもまったく平気だったのです。免疫ができたのだわと喜んでいたのですが、一昨年の大量飛散で再発し…。花粉症の症状がひどくなると、あぁまたドイツにしばらく暮らしたいなぁなどと思ってしまいます。
S.K.