2008年12月18日木曜日

メルヒェンの可能性2 ~「語り」の楽しさ奥深さ~

 ドイツ語学科では、大好評だった講演会「メルヒェンの可能性」 (2007年7月、講演者:ウター教授、ヴィンカー = ピーフォ教授)の第二弾を下記のとおり企画しました。今回は、昔話・メルヒェンを子どものみならず人々に「語る」ことの意味を考えてみたいと思います。
 昔話・メルヒェン研究の第一人者である小澤俊夫先生には、昔話・メルヒェンを語り聞かせることの現代的な意義について話していただきます。また、語り手として実践活動を長年続けていらっしゃる藤井いづみ先生には、昔話・メルヒェンを実際に語っていただき、生の「語り」の面白さをみなさんに体験していただきたいと考えています。講演会終了後には、1時間程度のお茶会を催し、講演者の先生方との懇談の機会も設けるつもりです。ご来場をお待ちしています!

昔話の語り:藤井いづみ先生(豆の木文庫主宰、白百合女子大学講師)
講演:小澤俊夫先生(小澤昔ばなし研究所主宰、筑波大学名誉教授)
主催:獨協大学外国語学部ドイツ語学科
日時:2009年2月5日(木)午後3時~5時(講演後、講師を囲んでお茶会を開催)
場所:獨協大学35周年記念館小講堂(東武伊勢崎線松原団地駅下車徒歩5分)
問い合わせ:外国語学部長室 048-946-1923

2008年12月15日月曜日

田辺とおるコンサート~大盛況のうちに終了~

 12月10日(水曜日)、天野貞祐記念館大講堂で、ドイツ語学科学生、オープンカレッジ受講生や近隣市民の方々合わせて300名を超える来場者を迎えて、田辺とおるコンサート「歌で結ぶ、日本とドイツ ~オペラ、ドイツリート、ドイツ語でうたう日本の歌、アニメソング~」が行われました。
 有名なドイツリート「鱒」と「菩提樹」で始まったコンサートですが、ハイネの詩による「二人の擲弾兵」、モーツァルト『魔笛』のパパゲーノのアリア「おいらは鳥刺し」、オペレッタへとプログラムが進むうちに、キャラクターバリトン田辺氏の迫力ある歌声、パフォーマンス、そして絶妙なトークに会場全体が引き込まれ、舞台と一体化して、あっと言う間に前半が終了してしまいました。
 後半は「夏の思い出」など日本の四季の歌をドイツ語で紹介したあと、「浜辺の歌」とメンデルスゾーン「歌の翼に」の類似性に関する考察を実演しながら披露したり、山口百恵がうたった「いい日旅立ち」、ジブリのアニメソングをドイツ語で熱唱し、最後は「新世紀エヴァンゲリオン」で締め括りました。
 来場者に行ったアンケートによれば、「もっと聴いていたかった」、「クラシックが身近に感じられた」、「ドイツリートの素晴らしさがわかった」等々大好評で、また、学生諸君にもとてもいい刺激となったようで、「田辺さんのように、ドイツ語を使って日・独の懸け橋になるような仕事がしたい」という感想も聞かれました。


 
 素晴らしいパフォーマンスを見せてくださった田辺さん、そして、伴奏をしてくださった川手さん(「月光」を全曲聴きたかったという感想もありました!)、本当にありがとうございました。

 なお、トークの中で紹介のあった、日本の歌を独訳してCD付きで出版した楽譜については、http://www.tanabe.de/でご覧いただけます。