2009年5月27日水曜日

Osterfeuer

 こちらに来てから2ヶ月が経とうとしています。

 ドイツ到着翌日3月25日は、ドイツでも季節外れの大雪に見舞われ、どうなることかと思っていたら、4月に入ると今度は季節外れの快晴続き。そしてドイツでは一番いい季節の5月。マイヴェッター(Maiwetter)といわれるように、5月は本来ならば比較的良い天気が続くはずなのに、今年はドイツも異常気象なのか、どうも安定しません。ここ2週間は、良い天気だなと思っていると、一天にわかにかき曇り、ものすごい雷とともに大雨が降る始末。場所によっては雹や、竜巻までも起こっている。Maiwetterはどこにいってしまったのでしょう?

 さて、長期研究休暇にいったら是非ブログをという学科長からの依頼もあり、ちょっと話題を探ってみると、もうじき外れではあるのですが、4月のイベントから始めてみようと思います。4月といえばこちらではOstern、復活祭でしょうか。Weihnachten、クリスマウスと並んで、大切な行事の一つです。クリスマス前に催されるクリスマス市(Weihnachtsmarkt)は有名ですが、復活祭市(Ostermarkt)というのも開かれます。


夏学期(Sommersemester)が始まったばかりなのに、4月の半ばに休暇になってしまいます。学校関係では、これが終わってやっと新学期という感じでしょうか。復活祭についてはもう知っている人も多いと思うので、ちょっと別の観点からOsterfeuerという行事を取り上げてみようかと思います。復活祭の時期に町のHPを見ていたら、Osterfeuerの開催場所という記事を見つけました。何をするんだろうと思って調べてみると、日本でいうところの「どんど焼き」、あるいは「大文字焼」の方がぴんと来る人は多いのでしょうか。復活祭の週末土曜・日曜に行われる行事だそうで、キリスト教の行事というよりは、土着の信仰と結びついたもののようです。町のそれぞれの地域(Gemeinde)が中心になって行われているようです。土曜には近くの地域が炊いている炎がいくつかみえました。
 日曜には、私のアパートのある地域でも行われるということだったので、見物にいってきました。昼閒には、写真のような状況でしたが、


日が暮れるころには、地域の人々が三々五々集まってきて、準備が始まります。


この頃になると、日暮れはもう8時すぎになるので、点火されたのは8時半頃だったと思います。


積み上げられた枝や木々に次第に火が回って、大きな炎に変わっていくのはなかなか幻想的でした。

2009年5月20日水曜日

第5回 日独ユースサミット in 東京


第5回 日独ユースサミット in 東京

2009年夏、日独の若者が東京に集い、「私たちの未来を創る」をモットーにユースサミットを開催します。日本語、ドイツ語、英語、時には言語の壁を越え、語り合い、意見を交換することの楽しさを一緒に体験しませんか。暗い世の中ではなく、明るい未来へ目を向け、共に歩む道をみんなで探りましょう。合宿、ディスカッションや様々な施設への見学、パーティーを通して、日独国際交流を楽しみましょう!きっと又とない、素敵な出会いがあなたを待っています。

参加方法は2通りあります。
1、 ユースウィーク 8月12日~21日 参加費55,000円
(ユースサミットを含んだ全プログラム)

2、 ユースサミット 8月14日~17日 参加費 25,000円
(ディスカッション期間のみの参加)

サミットでのテーマは主に以下の4つ
1、 教育
2、 社会システム
3、 環境とテクノロジー
4、 ライフスタイル

日独の学生約10名のグループで1つのテーマについてディスカッションを行い、最終日にはグループごとにプレゼンテーションをします。(日独それぞれ100名参加予定)

宿泊:代々木のNYC(国立オリンピック記念青少年総合センター)
※個室です
参加費用:宿泊費、食費、パーティー費用など全て含まれており、友人紹介の割引制度もあります。

応募方法:
応募用紙(www.djjg.org/downloads/ApplicationForm.docからダウンロード)に必要事項を記入し、application@djjg.orgまでEメールでお送りください。
締切は5月30日(過ぎても応募できますが、なるべく早めにお願いします。)


詳しくはHPwww.djjg.orgをご覧ください。
また、You Tubeで過去のサミットの様子が観れます。http://www.youtube.com/watch?v=J8QkgnJ5Qak




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変更点
1、申込締切 5月30日→6月30日(火)

2、料金   ¥55,000→¥45,000(ユースウィーク)
¥25,000→¥20,000(ユースサミット)
(ロベルト・ボッシュ財団の助成金により)

3、申し込み方法 HPから直接オンラインで申し込みできるようになりました。

4、質問・お問い合わせ 星野千恵美 chiemi@djjg.orgへどうぞ

2009年5月12日火曜日

「移民・難民・外国人労働者と多文化共生」

2007年12月7日、8日に本学で行われた国際フォーラムの報告書が出版されました。

本学特任教授 増谷英樹 編

現在、日本にも移民・難民・外国人労働者が数多く暮らしている。彼らと共生する 社会をつくる努力も積み上げられてきた。しかし最近の経済不況のなかで、その体制の脆弱さが暴露されてしまった。その原因は移民政策の長い歴史に求められ るであろう。「移民受入れ国」に転換したドイツとの国際比較を通して、両国における共生の試みの歴史と現在を描き出す。


序章 移民・難民・外国人労働者とその受入れ
       −日独比較のあり方−     増谷英樹            

第1部 移民・難民・外国人労働者の歴史的経験            
  一 戦後ドイツにおける移民・難民・外国人労働者と統合政策
               ディートリッヒ トレンハルト
  二 在日朝鮮人の歴史的形成・展開と日本の社会意識     
      —大阪の場から考える—     杉原 達   

  補論 第二次世界大戦以前ドイツの外国人労働者と強制労働   
                     増谷英樹

  コラム1 用語解説           村田 晃

第2部 多文化共生の現状と意識
  一 旧東ドイツ諸州における移民と統合政策
     —ブランデンブルク州を中心に— カーリン・ヴァイス 

  二 在日(日系)ブラジル人の現在の動向と意識
                      アンジェロ イシ      
  三 草加市からの報告
   1 草加市の外国籍市民施策について     青柳伊佐雄
   2 「国際相談コーナー」運営活動を通して見えたこと
                        簗瀬裕美子
  コラム2 獨協大学の地域協力活動から     雨宮昭一

  四 教科書の中の移民・難民・外国人労働者」 黒田多美子

  五 多文化共生社会における「くに」と言葉
      ——国家の狭間に育つ児童の現代的帰属意識を例に——  
                         岡村圭子

  補論 ドイツ移民政策の転換における「専門官」の役割について
                         前田直子

興味のある方は全国書店、または有志舎にて注文ができます。

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